大ラッパ供養
2週にわたり『題名のない音楽会』に大阪市音楽団が出演した。
その最後に演奏された『大ラッパ供養』
第24回国民文化祭・しずおか2009「吹奏楽の祭典」記念曲として、
浜松市が宮川彬良さんに作曲を委嘱したものです。
全国各地域で行われているイベントというものは、その地域の歴史、文化、といった
ものを色濃く映し出すものです。
そこで『記念曲を創りましょう・・・・・・。』ということになると、
その地域の民謡や神話や地名などを盛り込んだ地域性豊かな内容になり、
タイトルにも、その固有名詞が入ることになります。
ある意味、そのための予算なり、地域のPRなりを鑑みれば、
それは正しいことだと思う。
しかし、その時に作られた『楽曲』は幸せなのだろうか・・・・・・?
全国から来てくれたお客さんの前で、一回だけ演奏されるフェスティバル的なもので
良いのだろうか・・・・・・?
そんな疑問から委嘱曲のコンセプト作りは始まった。
浜松は楽器製造で発展してきた町です。そこで生み出された楽器達は、
浜松から世界に旅立っていき、人々に楽しみ、幸せを与え、いずれその使命を全うする。
その役目を終えた”ラッパ”達への感謝を音楽で表現できたら、
さぞ素晴らしいことだろうか・・・・・・。そんな想いでコンセプトを考えた。
タイトルに地域性を取り入れないということは、出版することが出来て、
全国、いや全世界の人達に演奏してもらえる機会ができます。
『再演』これこそが、その『楽曲』にとって幸せなことだと思う。
2007年に大阪市音楽団が、初めて「題名のない音楽会」に2週続けて出演したときにも、
浜松市が彬良さんに委嘱した「YARAMAIKA行進曲」が演奏されました。
この曲も出版され、全国で演奏されています。
また、大阪市音楽団のアンコールピースとしても演奏され続けています。
そこには、
依頼する側の『想い』
作曲する側の『想い』
演奏する側の『想い』
それぞれの『想い』が繋がり、
聴いているお客さんへ、初めてその『想い』が伝わる・・・・・・。
これからも宮川彬良&大阪市音楽団をよろしくお願いします。
制作・販売 おふぃすベガ
YARAMAIKA行進曲が入っているCD
制作・販売 キングレコード
2012/10/26
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