『おいしい音』入ってます!
先日、私が心から尊敬するヴァイオリニスト
辻井淳さんのCDがリリースされた。
「レコード芸術」6月号の新譜月評に
準推薦CDとして紹介されています。
録音評なども書かれていて、録音した者に
とっては身が縮む思いで読んだが、
93点という好評価をいただき、ホッとした。
いまや辻井さんのライフスタイルとなっている小品ばかり全16曲というCD・・・・。
毎年創り続けるという理念、信念に頭が下がります。
一枚のアルバムのなかで、いろいろな表情を魅せる辻井さんのヴァイオリン。
演奏会ではその生音を客席でダイレクトに楽しむことが出来ますが、
録音の場合、皆さんの耳となるマイクのセットやら、エンジニアの感性やらが
その間に介在することになり、非常にデリケートな状況が生まれます。
アーティスト、エンジニア、プロデューサーの主観と客観が交錯しながら
作業は進みます。それは何処にたどり着くのか解らない。
しかし、いろんな考えが交錯するなかで、方向性を見出していく
レコーディングの現場は楽しい。演奏は勿論ですが、録音でも、そのコンセプトを
CDの中に込めることが出来て、聴いた人がそれを感じてくれたら冥利に尽きると思う。
これからも、このスタンスは変わることがない。そんな音楽馬鹿たちが創っている
CD聴いて頂けたら幸いです。
2012/7/2
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- スペシャルな新年(2019.01.08)
- 疾走(2017.06.13)
- 再開(2017.04.23)
- アンサンブル・ベガ in 小豆島(2016.06.08)
- アンサンブル・ベガ石巻公演(2016.06.02)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント