時を越えたもの
数日前に『はままつ映画祭2010』のイベントで、無声映画の上映会があった。
作品は1917年に作られた『チャップリンの勇敢』と
1923年に作られた『ロイドの巨人征服』の2本立てだった。
活動弁士は佐々木亜希子さん、ピアニストは永田雅代さん
私自身も初めて観る活弁、伴奏付きの無声映画・・・・・・。
それは、新鮮な驚きを禁じ得なかった。
まず、作られて100年近くになる映画が、今でも楽しむことができるということにビックリ!
その全世界共通の普遍的な内容は、誰がみても分かりやすく、観客を楽しませ愉快に
させる。愚直なまでの直球勝負に清々しさを感じる・・・・・。,
チャップリンやロイドが、100年後にこの作品を残そうと思ったのかどうかは判らないが
100年前の作品で笑ったり泣いたりできるというのは凄いことだと思う。
もの凄い勢いで情報や作品が溢れて出ている現代社会でも、
しっかりとその存在価値を残しているのは、作り手の思いが一杯つぎ込まれているからに
他ならない。その時代を生きた人々の証が残されている。
そして、100年前の人たちの言葉や気持ち、その背景までも見据えて台詞を
ライブで入れていく弁士佐々木さん、その本番でしか表現できない音楽を
入れていく永田さん、それはまさに100年の時空を越えたセッションであり
究極のコラボレーションだった。
2010/11/1
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