職人の技
先日、3日間にわたり全国の吹奏楽関係者、指導者が一同に会する研修会が
浜松で行われた。研修の合間に参加者たちが足を止めて見入っているのは
東京ハッスルコピーのブースです。アクリル板の向こう側で作業をしているのは、
スコアーからパート譜を作成する、写譜という作業をしている職人さんです。
コンピューターの時代でも、手作業で写譜を職人さんがやっているのには
理由があります。それは、完成したパートを見れば一目瞭然!
演奏する人の立場になった譜割り、レイアウト・・・・・・等々。
そこには決して機械にはできない、人間のやさしい心遣いが随所に
ちりばめられています。
実はわたしも学生時代に写譜をやっていました。もうかれこれ30年くらい前のことですが
先輩から楽器は持ってこなくてもいいから、写譜ペンをもってこいと言われ、
一晩で何曲も書いた記憶があります。
そのとき最初に教えてもらったのが、この東京ハッスルコピーの写譜の方法でした。
今は若い女性の方々が多いそうで、職人という古めかしいイメージは
ありませんが、その楽譜作りに対する崇高な理念は何も変わってはいません。
間違いなく世界で一番見やすい楽譜です。学生さんたちは毎日楽器の練習で
忙しいと思いますが、自分の手でスコアーからパートを作ってみると、色々なものが
見えてくると思います。スコアーには作曲家やアレンジャーたちのメッセージが
ちりばめられています。それを読みとり、書き写すことで練習では得られない
何かを感じることができるだろう・・・・・・・・。
ハッスルコピーの皆さん!これからもよろしくお願いします。
アルコールの大量摂取には気をつけましょう。
2010/5/17
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