大いなる妄想
2日間で200人ものピアニストがこのピアノを弾いた。
「よく頑張ったね!」「お疲れサン」 私はいつも、ピアノは生きている
ものとして接している。工場という産院から生み出された一台のピアノ、その人生は
いかなるものか?幸せに生きていけるのか・・・それとも・・・・。
生み出されてすぐにプロの現場に置かれるピアノ、当然完成された製品として世に
送り出される訳だから、生まれたばかりでも世間は容赦なく、叩く(いろんな意味で)
しかし、人間と同じで、そこに愛情がなければ楽器も育たないと思う。
弦楽器でも、管楽器でも造られてすぐにパフォーマンスできる楽器は少ない。
いろいろと時間をかけて、調整して、熟成されていくものだと思う。
ただ、ピアノの場合オーナーは、ホールとか劇場の管理者ということになるので、
個人の楽器に対する思いとは、ずいぶん違ってきます。
しかし、10年そこそこで引退を余儀なくされるピアノもあれば、演奏家から絶対的な信頼
を得る老練もあり、人生いろいろです。
ピアノを生き物として考えれば成長するし、ただの減価償却していく備品として考えれば
単なる大きな貸し出し楽器になっていきます。
人間の気持ち次第で、ピアノの人生が変わる・・・・・・。
2008/7/6
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