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大いなる妄想

Photo_3 暮れなずむ街をバックに、たたずむピアノ・・・・・。

2日間で200人ものピアニストがこのピアノを弾いた。

「よく頑張ったね!」「お疲れサン」 私はいつも、ピアノは生きている

ものとして接している。工場という産院から生み出された一台のピアノ、その人生は

いかなるものか?幸せに生きていけるのか・・・それとも・・・・。

生み出されてすぐにプロの現場に置かれるピアノ、当然完成された製品として世に

送り出される訳だから、生まれたばかりでも世間は容赦なく、叩く(いろんな意味で)

しかし、人間と同じで、そこに愛情がなければ楽器も育たないと思う。

弦楽器でも、管楽器でも造られてすぐにパフォーマンスできる楽器は少ない。

いろいろと時間をかけて、調整して、熟成されていくものだと思う。

ただ、ピアノの場合オーナーは、ホールとか劇場の管理者ということになるので、

個人の楽器に対する思いとは、ずいぶん違ってきます。

しかし、10年そこそこで引退を余儀なくされるピアノもあれば、演奏家から絶対的な信頼

を得る老練もあり、人生いろいろです。

ピアノを生き物として考えれば成長するし、ただの減価償却していく備品として考えれば

単なる大きな貸し出し楽器になっていきます。

人間の気持ち次第で、ピアノの人生が変わる・・・・・・。

2008/7/6

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